概要

特許技術「マウス腸骨リンパ節法」を標準使用して、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを確立いたします。

マウス腸骨リンパ節法を用いたモノクローナル抗体作製法は、日本において2008年に特許が成立しています。

日本国特許(特許第4098796号) マウス腸骨リンパ節を用いたモノクローナル抗体の作製

弊社は重井医学研究所より特許ライセンスを受けております。

特長

  • 少ない抗原量で免疫可能
  • 最短8週間で抗体産生ハイブリドーマを納品
  • 感作リンパ球は従来法の約25倍で、抗体産生ハイブリドーマが効率良く作製
  • 免疫は尾根部注射を原則1回 (動物の負担を軽減)

(参考文献)

Lymphocytes from enlarged iliac lymph nodes as fusion partners for the production of monoclonal antibodies after a single tail base immunization attempt

Sado Y, Inoue S, Tomono Y and Omori H. 2006, Acta Histochem. Cytochem. 39: 89-94

ハイブリドーマの権利について

納品したハイブリドーマの所有権は、お客様に帰属いたします。

なお、論文発表等の際には、マウス腸骨リンパ節法を用いて、弊社で作製された旨をご記載いただく必要がございます。

腸骨リンパ節法と脾臓法の比較

 従来法 (脾臓法)腸骨リンパ節法
免疫期間通常3か月最短14日間
免疫回数3~4回1回
抗原量総量400ug/マウス200ug/マウス

腸骨リンパ節法での作製が難しい場合は、従来法 (脾臓法)に切り替えることが可能です

モノクローナル抗体作製実績

一般的なタンパク質はもちろん、作製が困難と言われるターゲットの実績が多数ございます

  • 修飾部位認識抗体 (リン酸化(多数)、メチル化、アセチル化)
  • 抗イディオタイプ抗体
  • 抗GPCR抗体 (抗複数回膜貫通タンパク質抗体)
  • 抗膜タンパク質抗体
  • 受容体中和抗体
  • 抗低分子抗体
  • 核酸に対する抗体
  • 糖鎖認識抗体

弊社では、お客様のお仕事でワークする抗体を作製するため、多種類のスクリーニング方法をご提案しております。

抗体作製の難しいターゲットであっても、まずはご相談ください。

免疫原についてはこちらもご覧ください。

まずはチャレンジコースで可能性を確認

抗体作製が難しいと考えている抗原をお持ちの方は、まず、チャレンジコースをご利用下さい。

チャレンジコースでは、細胞融合を行う前に、必要な抗体が得られる可能性があるかを1か月以内で確認することができます。

腸骨リンパ節法(尾根部免疫1回)で抗体産生が確認できなかった場合には、同じマウスに追加免疫を施し、脾臓法での抗体作製に切り替えが可能です。