概要

お手持ちの抗体産生ハイブリドーマをご送付いただき、無血清培地に順化後、高密度無血清培養を行います。

弊社は、「動物実験3Rの原則」に基づき、腹水法は実施しておりません。

動物に頼らない「細胞培養法」を推奨いたします。

培養上清には、腹水とは異なり、下記のような利点があります。

● 動物実験委員会の審査が不要

● 動物由来のIgGが含まれない

工程

1. 無血清培地に順化
shita 2~3週間
2. 抗体産性能の確認
shita
3. 本培養
shita 3週間
4. 培養上清の回収
shita 無菌ろ過
5. 納品あるいは精製

培養上清の精製をご希望の場合は、こちらをご覧ください。

● 通常の増殖培地を用いることも可能です。その場合、細胞の増殖後、抗体産生能を確認後、速やかに本培養に移行いたしますので、無血清培地への順化期間がございません。

● 無血清培地の方が、通常の増殖培地と比較して得られる抗体量が多いというデータが得られております(弊社実績)。

● 抗体産生ハイブリドーマのクローンによっては、無血清培地への順化に時間を要すことがございます。

● 無血清培地への順化段階で抗体産生能が低下もしくは消失してしまうクローンが報告されています。本培養前に、抗体産生能の確認を実施しております。

(参考文献)

Loss of antibody productivity during long-term cultivation of a hybridoma cell line in low serum and serum-free media.

Ozturk SS, et al.,Hybridoma.9,No.2,1990,pp.167-75

● 無血清培地に順化したハイブリドーマは、作業が終了後に廃棄し、お客様にご返却はいたしませんので、ご了承ください。再度、培養のご希望がございますお客様は、保護預かりをご利用ください。

「ハイブリドーマの保護預かり」の詳細はこちらをご覧ください。

「低エンドトキシン精製抗体作製」のサービスがございます。詳細は、こちらをご覧ください。

大量培養 (グラムオーダー)にも対応しておりますので、ご相談ください。

標準価格(税別)・納期

高密度無血清培養(1,000mL)

工程 価格 納期 実績
 培地交換なし、上清1回採取  186,000円  5週間~ 培養上清量:約20mL
濃度:0.2~10mg/mL
総抗体量:4~200mg

*高密度無血清培養 (350mL)は、種々の理由により、サービスを中止いたしました。

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